【概要】
自然界の偶然が生み出した希少な「シボ竹」を素材に、京都で修業を積んだ木工轆轆木地師の技を注ぎ込んだ、壁掛けタイプの一輪挿しです。もともとは茶室を彩る「茶席の花入れ」として生まれました。縦に走る独特の皺(シボ)の陰影と、幾重にも塗り重ねられた柿渋の深い色合いが共鳴し、静謐な風格を漂わせます。
【商品のおすすめポイント】
この一輪挿しの真髄は、素材である「シボ竹」そのものが持つ、唯一無二の表情にあります。自然が生んだアートとも言える表面の皺(シボ)の凹凸に、30回以上も塗り重ねた柿渋が深く染み込み、美しい濃淡と立体感を生み出します。光を受けると、その陰影はさらに際立ち、静かながらも豊かな表情を見せてくれます。仕上げ方の違いによって、一つひとつ異なる風合いをお楽しみいただけます。
【おすすめの使いかた】
作り手が願うのは「花は野にあるように」という、ただひとつのこと。茶室のような特別な空間だけでなく、私たちの日常の暮らしの中で、自由に、そして心から楽しんで使っていただくことです。リビングや書斎の壁に一本飾るだけで、空間に静かな緊張感と奥行きが生まれます。窓辺の光が差し込む場所に飾り、時間帯によって変化するシボの影を愛でるのも、この一輪挿しならではの贅沢な楽しみ方です。
【作家からのメッセージ】
京都で修業した木工轆轤木地師、セバタ ミサエと申します。
木の美しさや、竹のすぐれた材料に魅力を感じ、その素材が生かされたものを、大切に丁寧に作っていけたらと思っています。
本来、お茶室にも使える竹花入れとして作らせて頂いたものですが、今の住宅事情や若い方々の感性に合わせ、「花は野にあるように」という気持ちで、自由に楽しんで使って頂けたら嬉しいです。
柿渋を30回以上かけて仕上げており、竹の仕上げ方によって一つ一つ風合いが違います。好みの色、仕上りも楽しんで使用して頂けたら有難いです。
【他の商品との違い】
本シリーズの『四面取り』や『ナタ(皮付き)』とは異なり、この『シボ竹』は、自然の偶然が生んだ希少な「模様の美」と、長い時間を経たかのような「古びの美」を宿している点が最大の違いです。素材そのものが持つ特別な景色を、職人の技で最大限に引き出した、より侘び寂びの趣が深い作品と言えるでしょう。陶器やガラスでは表現し得ない、軽やかさと古材のような深い味わいを併せ持っています。
【作家紹介】
セバタ ミサエ
京都で長年修業を積んだ、木工轆轤木地師。現在は、故郷である栃木県真岡市に工房を構え、創作活動を続けています。「木の美しさや、竹のすぐれた材料に魅力を感じ、生かされたものを大切に丁寧に」という想いを胸に、その確かな技術で、素材の持つ本来の美しさを引き出す作品を生み出しています。その手から生まれる一輪挿しには、京の雅と、故郷の自然が育んだ素朴な力強さが、静かに、そして美しく共存しています。
【留意点】
・希少なシボ竹を使用しているため、シボの入り方、太さ、節の位置、色合いなどが一点一点異なります。自然が生み出した唯一無二の景色としてお楽しみください。
・水は、中にある一つ目の節までを目安に入れてご使用ください。
・末永くお使いいただくために、一度花を生けた後は、逆さにするなどして風通しの良い所で水気をきり、しっかりと乾燥させてください。湿気はカビの原因となる場合がございます。
・壁掛けの際は、裏のおしゃれな金具を、釘やヒートン(ねじ込み式のフック)のようなものに引っ掛けてご使用ください。落下しないよう、下地のしっかりした場所にお取り付けください。
【基本情報】
・素材:シボ竹(国産)、柿渋
・サイズ:長さ 約43cm(※自然素材のため、サイズには個体差がございます)
・生産地:日本 栃木県真岡市